【ネタバレ注意】さくら、もゆ。解説①~登場人物・用語解説~
「さくら、もゆ。」をとりあえず2週し終えたので自分なりに解説していきたいと思ういます。文章が拙いことはご容赦ください。また、ここは違うというところがあればコメントでご指摘いただければ幸いです。
まずは大前提として登場人物と用語の解説をしておきたいと思います。
- 登場人物・用語説明
・奏大雅…兎蛙あず咲と兎蛙智仁の子ども。夜の国と外の世界を繋ぐ才能を持っており、外の世界でも夜の国のイキモノが見える。
・ましろ…夜の女王。体が弱く、両親に愛されなかった女の子。生前は嫌なことから逃れるために夜の国(初期)に出入りし、ほかの少年少女の夢を聞き、さらに良い夢を見せる聞き手の役割をしていた。死後、桜の樹の下に眠っていたが兎蛙あず咲に起こされ、ともに夜の国(第二期)をつくる。
・ぼく…奏大雅に助けられた男の子。芸術家の家系に生まれながら才能がなかったため監禁されていたところを奏大雅に助けてもらう。
・クロ…桜の樹の下に眠っている子どもたちの大人への復讐心がカタチとなった黒猫のうちの1匹。ぼくの母親の心を壊したのを最後にヒトの姿に変わることのできる夜の猫になった。能力は特別と思っている人の不幸をすべて肩代わりする。
・兎蛙あず咲…眠るたびに未来へ飛んでしまう病を患っている女の子。智仁の実姉。ましろを起こし、2人で夜の国をつくる。
・兎蛙智仁…兎蛙あず咲の実弟。永遠の命を求める芸術家の家系に生まれながらも才能がなかったため、一族からはひどい扱いを受けている。あず咲の魔法により音楽の才能を譲り受け、過去にも未来にも歌い継がれる歌「さくら、もゆ」を作曲する。
・杏藤千和…永遠の命を求める「ヒトデナシ」の家系に生まれた女の子。ソルにさらわれてからは夜の国にいながら人間としてソルやナハトと暮らす。
・ソル…夜の怪物。もとは人間だったが妻と娘が死んだことにより、桜の樹の下で自分の命と引き換えに娘をよみがえらせることを願い、ナハトの手によって夜の怪物となった。
・ナハト…夜の怪物。桜の樹を延命させるために淡々と少女の魂を桜の樹に捧げていたが、千和と出会い変わっていく。
・夜月姫織…桜の樹に少女の命を捧げる神社の家系の娘。本来は流産だったが、姫織の母の命と引き換えに生まれることができた。
・柊ハル…母親に誘拐されていた女の子。幼い時にぼくに救われる。
・陽向井あさひ…夜の猫。夜の魔法使い。能力は治癒能力の促進。
・冬月十夜…夜の猫。あさひの妹。能力は特別と思っている人に10秒先の未来を見せる。
・遠矢…ナハトと契約した永遠の命を求める芸術家の家系の子孫。一族が永遠の命を手に入れることと引き換えにソルのふりをし千和と暮らす。最期はナハトに殺される。
・夜の国(初期)…つらい思いをしている子どもたちが逃げる精神世界。想像力があればいい夢を見ることができる。聞き手であるましろの死亡と大人への復讐心の暴走があり、少女たちの命を犠牲に大人たちによって抑え込まれる。
・夜の国(第二期)…第二期は未来へ飛んだあず咲がましろを起こし、初期の夜の国を参考にして作ったもの。ある一地点で存在すれば過去にも未来にも存在することになる。夜のイキモノはこの時に作られた。
・夜のイキモノ…兎蛙あず咲の智仁が夜の国で幸せであるようにという思いからつくられたイキモノ。*1
・夜の怪物…桜の樹が満開であることを維持するために、外の世界からつらい思いや寂しい思いをしている少女たちを連れ去り、その魂を桜の樹の下に埋める役割を与えられた夜のイキモノ。
・桜の樹…参禅町の学園にあるひときわ大きい桜の樹。樹の下には少女たちの魂が眠っていて、その少女たちの想像力が夜の国を維持する動力となっている。
(補足)
- 奏大雅の名字が兎蛙ではないのは、未来に帰ってきたあず咲が自分の子孫に大雅を預ける際に兎蛙家が断絶していたので分家である奏家に預けたからです。
- 十夜のお友達のおばあちゃんと遠矢の関係
十夜のお友達のおばあちゃんは十夜が昔に励ましてあげた女の子で、その息子が遠矢です。
共通ルートはこちら↓
*1:夜のイキモノが人間を無条件に愛してしまう理由は、智仁が才能がなくあず咲以外の誰からも愛情を注いでもらえなかったから