泣きゲーの最高峰～さくら、もゆ。-as the Night's Reincarnation-レビュー～
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ゲーム概要
さくら、もゆ。-as the Night's Reincarnation-（Favorite・2019年発売）
脚本：漆原雪人
原画：司田カズヒロ/なつめえり
プレイ時間：40~50時間
価格：9,800円
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あらすじ
ーこれは"魔法少女"のための物語だ。
遠い昔。
幾人かの特別な女の子たちー"魔法少女"が人類の未来を救ったという。
その闘いは熾烈を極めた。
誰もが傷つき。
誰もが泣いて。
誰もが祈った。
ごく当たり前にすぎる"戦いの物語"がそこにはあった。
しかし……。
傷つき。
泣いて。
祈っても。
少女らは誰に感謝されることもなく。
誰に賞賛されることもなく。
……誰に、知られることもなく。
それでも"戦い"は、無事に終わった。
"人類の未来を守るための物語"を、これ以上ないハッピーエンドに導いた。
そしてそれからおよそ十年後の現在。
……春。
さくら咲き乱れる出会いと別れのその季節。
かつて人類の未来を救った少女たちは、今はもう"魔法"を忘れーごくふつうの少女として生きていた。
誰もが当たり前に遭遇する、ごくごくふつうの当たり前な困難に、頭を抱え、迷い、生きる道を探してた。
そんなある日。
さくら舞い散る、春の中。
「……お願いします」
少年、奏大雅は、もうひとつの春と再び出会ったー
「お願いします。どうか私を、魔法少女に戻してください」
これは"魔法少女"のための物語……。
なんかでは、ない。
これは、幸せを探し出すための物語。
これは、あなたの人生のための、物語。
さくらもゆ"夜"の中……。
もう二度と、君が悲しまなくてもいいようにー
さあ、引き金を引け。
たったひとりの君を救うため。
俺は。
俺は何度だって、散りゆくのだとー……
（公式サイトより）
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評価（1~2とても悪い・3~4悪い・5~6普通・7~8良い・9~10とても良い）
原画・CG：9
シナリオ ：10
BGM ：10
音声 ：9
システム ：6
総合評価 ：9
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感想（ゲーム全体について）
タイトル通り、泣きゲーの最高峰。
泣きすぎて頭が痛くなるくらい泣けるゲーム。
このコロナ禍で社会が陰鬱としている今だからこそ手に取ってほしいゲーム。
他の人のレビューで文章がくどいとか読みづらいといった意見もみかけるが、日ごろから活字に触れていれば特に苦になることはない。
時系列が少し複雑だが、ゆっくり丁寧に絡まった糸をほどくように読み解いていけば理解できる。何週もプレイする気力がないといった人や、どうしても理解できないといった人は、後程、解説記事を投稿する予定なのでそちらを参考にしていただければと。
あまり語りすぎてはこのゲームの良さが薄れてしまうので、ぜひ実際にプレイしてこの感動を体験してほしい。
このゲームをプレイし終えたその時、あなたの世の中の見方は変わっているかもしれない。
キャラクターCG
泣きゲーとしては十分。抜きゲーとしては枚数が足りない。
BGM
シナリオに寄り添い、盛り上げるときには盛り上げ、落とすときにはしっかり落とす模範的なBGM。曲数も豊富で、1曲1曲のクオリティも高いため飽きがこない。
シナリオ
とにかく泣かせに来るシナリオ。
ストーリーや設定は明らかに宮沢賢治の影響を受けている。
全体的な特徴として、文語表現が非常に多い。時系列やフラグを読み解くのに頭を使うので、脳死プレイをしたい人には向いていない。あとシナリオの流れには関係ないが、誤字脱字が目立つ。校正くらいはちゃんとしてほしい。
音声
総じて演技力が高い。特にほうでん亭センマイ（杉〇智〇）さんの演技がずば抜けていた。プレイ当初はハルの声が苦手だったが、ハルルートを終えた後はむしろ大好きになった。
システム
普通のエロゲのシステム。完走した後にNEW GAMEからルート選択ができるようになる。
最後に
まあまあ酷評している気もしますが、むしろエロゲの中ではずば抜けて面白い作品です。
ただ全体的に完成度が高い分、ほかのエロゲでは許容できてしまう粗が目立ってしまうというだけで、、、
とりあえず2周したので各ルートごとの解説と時系列の解説をあげられたらなと思います。よければ読んでみてください。
さくら、もゆ。 ―as the Night’s，Reincarnation―【萌えゲーアワード2019 シナリオ賞 受賞】
9,800円
