【ネタバレ注意】さくら、もゆ。解説⑦~まとめ~
今回はさくら、もゆ。のまとめを自分なりに解説したいと思います。
登場人物・用語解説、~共通ルートは解説①②で既にしてあるので、わからないところがあればそちらも参考にしてみてください。
なお、この解説は既プレイ向けなので、時系列に関わりのない話は省略しています。
未プレイの方はぜひ一度プレイしてからこの解説を参照していただければ幸いです。
また、ここは違うといった所や読みにくいのでこうしてほしいといったことがあればコメントで教えていただけると幸いです。
- 夜の女王と夜の王について
- 実際の時の流れはどうなってるの?
- ぼくに悪夢だと間違われて撃たれたハルはどうなったの?
- 未来に行ったあず咲はどうなったの?
- ヒーローって誰のこと?
- 千和や姫織やハルは最後どうなったの?
- ぼくが大雅とましろの子として生まれたのはなぜ?
- 最後に
夜の女王と夜の王について
まず最初は夜の女王と夜の王の解説をしたいと思います。
この「さくら、もゆ。」というゲームをよく読みこんだり2周3周している人ほど良く分からなくなるのがこの夜の女王と夜の王についてだと思います。
クロルートを終えた皆さんの中で何処か突っかかりを覚えた人もいるのではないでしょうか。
ましろが夜の女王になったはずなのに何故ゲーム開始から千和ルート、姫織ルート、ハルルートでは夜の王となっているのかと。
これについて説明しますと、そもそも千和ルート、姫織ルート、ハルルート(A~F地点)は夜の王となったぼくは直接経験してないからです。
まず夜の王となったのはハルルートでハルの母親と取っ組み合いになって死亡したぼくです。
死亡したぼくは夜の国で千和、姫織、ハルが最後の魔法を使った他の時間世界の記憶をかき集めました。
そしてぼくはそれを確認したことで違う時間世界で3人の願いを叶えたということになり、大雅とましろを蘇らせ夜の王になるという自分の魔法をかなえることができました。
そしてぼくがましろに代わって夜の王となったのでどの時間世界でも夜の女王から夜の王に書き換わりました。
さくら、もゆ。というゲームは各時間世界のぼくの主観で物語が進んで行くため、千和ルート、姫織ルート、ハルルートのぼくは夜の女王が夜の王に書き換わったことは気づいておらず、そもそも夜の女王の存在自体知りません。
クロルートで大雅が「夜の王となったぼくは自分にすら殺される時間を繰り返してきたのだろう」みたいなことを言っていましたが、それは千和ルート、姫織ルート、ハルルート(A~F地点を含む)での10年前の戦争の話になります。
どのルート、どの時間世界でもあさひ率いる魔法少女たちの勝利は変わらないので無数の枝分かれした時間世界で夜の王となったぼくは毎回殺されていることになります。
実際の時の流れはどうなってるの?
今まで各ルートの解説をしてきて、プレイヤーの皆さんの中にはじゃあどれが実際にぼくが経験したルートなの?と疑問に思っていらっしゃる方もいるかと思います。
今から説明するのは実際に起こった大まかな時の流れです。
大雅が死に、ましろと出会い2人を助けるために過去に戻った地点を基本地点0とします。
基本地点0のぼくはましろを助けられず、そのあとハルが自殺してからも引き金を引けなかったぼくです。
その後、ましろとハルを助けられなかった罪悪感からぼくは子供たちを助けることで過去を償おうとしていました。
そこでハルを助け、国内逃亡した末ハルの母親と取っ組み合いになり死亡します。*1
そして、死後夜の国に行きクロに出会うもぼくは死人なので1週間で列車に乗って次の人生を始めなければなりませんでした。
その後ぼくは記憶の図書館で千和ルート、姫織ルート、ハルルートの時間世界の記憶をかき集め、夜の王となります。
そして、ぼくが夜の王となった影響で大雅は外の世界に出たましろを無事に迎えに行くことができ、2人で幸せな人生を送ります。
その後、人生が終わり夜の世界へ行くと記憶の図書館でぼくが自分たちを救って夜の王になったことを知った大雅とましろはぼくを救うためぼくの人生を模倣することになります。
大雅は一度はG地点でぼくの人生を模倣することに失敗するも、クロからの電話と魔法の暴発で何とかH地点にたどり着けました。
そしてあさひたちと協力し、ぼくを夜の王になる前に戻すことに成功します。
過去に戻ったぼくはクロに告白するも自身の魔法をかなえるために孤独で人生を終えることになります。
そして代償を支払い終わったぼくは来世で大雅とましろの子として生まれ、クロは幼馴染という関係で終わります。
つまり、ぼくが実際に経験したのはましろを助けるために過去に戻り、ハルの母と取っ組み合いになって死んだあと夜の王になった後、大雅に助けられて孤独に人生を終え来世でクロと結ばれるだけとなります。
それ以外のことは別の時間世界のぼくが経験し、夜の王になったぼくはそれを夜の国で見ただけになります。
ぼくに悪夢だと間違われて撃たれたハルはどうなったの?
これについてはクロルートで説明した通り、G地点でハルがぼくを助けるために未来に行く代償が、G地点に他の時間世界の不幸もすべて集めて、G地点を自分たちごと破棄するというものになります。
なので、撃たれたG地点のハルが生きてようが死のうがどのみちG地点ごとなかったことになるのであまり関係はありません。
しかしそれではぼくを救うため未来に行ってしかも撃たれて帰ってきたハルが報われないということで大雅がぼくに伝えただけです。
未来に行ったあず咲はどうなったの?
これについてはましろがあず咲と自分がもめた後何処かへ行ってしまったといっていることしか書かれていないので、ましろの前から消えた後は行方不明です。
ヒーローって誰のこと?
ぼくにとってのヒーローは奏大雅です。
奏大雅にとってのヒーローは兎蛙智仁(父親)ですが、夜の王となったぼくを救ったときはぼくも自分にとってのヒーローだといっています。
千和や姫織やハルは最後どうなったの?
ぼくが大雅の魔法を使って過去に行ったときは、ぼくの代償を手伝うために千和や姫織やハルはぼくと出会わなかったことにする魔法を使ったので、ぼくを知らずに同じ時間を生きています。
ぼくが生まれ変わった後に関していえば、すべての不幸がG地点に集められたので千和は過去で両親に、ハルは未来で母親に愛されて暮らしているのではないでしょうか。姫織に関していえば母親が流産することなく元気に姫織がうまれてきているのではないでしょうか。
ぼくが大雅とましろの子として生まれたのはなぜ?
これはましろの唯一の心残りで夢が大雅との子供が欲しかったからではないでしょうか。その時にましろは自分と大雅とぼくの3人で暮らしたい、大雅はクロも含めた4人で暮らしたいなといっているので二人の夢がかなったからといえるでしょう。
あさひと十夜も姉妹として大雅とましろの子どもに生まれている理由は明言されていません。もしかしたら大雅とましろのことを知っていたので次の列車に乗るときに行き先を大雅とましろの子の切符を買ったか、ぼくと一緒に生きる切符を買ったのかもしれません。
最後に
一応これでさくら、もゆ。の解説は終わりです。
解説を書くにあたって3周はプレイしたのですがそれでも合ってるのか自信はありません…
もしプレイしていてわからないところがあればコメントしていただければ自分なりに解釈して回答したいと思うので、気軽に聞いてください。
それにしても何回プレイしても飽きないゲームですね。
特に十夜の話とかクロに切符を渡すビデオレターとかは何回見ても泣いてしまいます。
たぶん5年分くらいの涙をこのゲームで消費したと思います。
もう一度記憶を消してプレイしたいくらい良いゲームでした。
もしこの解説記事を読んだけどまだプレイしていないといった方がいらっしゃったらぜひ一度手に取ってみてください。
決して安い買い物ではないですが、きっとプレイ後は買ってよかったと思えるはずです。
また、普段はノベルゲームのレビューをしていますのでもしこの解説を読んで気になった方はぜひそちらも読んでみてください。
*1:この時ゆめのねどこで最低最悪な死に方をしたいといっていたぼくの夢はかなうことになります。